不登校の子どもや生きづらさを感じている若者が社会に投げかけた問題を出発点に、「子どもに寄り添う」「子どもから学ぶ」視点を大切にして、子どもやその家族の支援活動しているNPOです。
●ミッション
越谷らるごの心は「ともに生きる」こと
私たちは不登校やひきこもり、社会的養護をテーマに活動しています。一般的には不登校やひきこもり状態は問題視されますが、私たちは問題だと考えていません。そうした状態を、よい悪いではなく、その人の生き方としてとらえています。問題なのは、その状態が社会の中で問題視され、ご本人やご家族が追いつめられ、孤立化していくことです。
私たちは社会的常識にとらわれず、苦しい思いをしているご本人の側に立ちたいと思います。ご本人の苦しさはその人のもので、悩み苦しむこともその人の人生です。ご本人ならではの苦しみを想像し、そばにいるということを私たちは心がけます。
ただ、ご家族もまた苦しい思いをしています。ご本人の思いを軸にしながら、ご家族の方もご本人も生きられる道をともに探していきたいと思います。
今目の前で悩み苦しむ人に私たちが劇的に何かできる訳ではありません。専門家や先生といったスタンスではなく、経験則に頼らず、誰のこともレッテルを貼らず、時間をかけて丁寧にまっさらな気持ちでそれぞれに向き合います。(2023年10月)
●団体概要
団体名 | 特定非営利活動法人越谷らるご |
所在地 | 埼玉県越谷市千間台東1-2-1白石ビル2階(〒343-0042) ⇒地図はこちら |
連絡先 | TEL 048-970-8881 FAX 048-970-8882 Email k-largo@k-largo.org URL https://k-largo.org |
設立年月日 | 1992年2月 (NPO法人格取得2001年2月) (認定NPO法人格取得2013年2月~2019年7月)仮認定を含む (埼玉県指定NPO法人格取得2013年6月~2018年6月) |
活動内容 | 1.フリースクール事業 2.相談互助事業(相談、親の会、20歳以上の居場所「ほっとりんご」など) 3.生涯学習事業(講演会等) 4.福祉の増進に関わる事業(自立援助ホーム) 5.広報事業(通信の発行やホームページ等による発信) |
定期刊行物 | 『越谷らるご通信』(年11回発行) |
定款 | ⇒定款はこちら |
事業報告 | ⇒事業報告書はこちら |
新聞記事 | ⇒新聞記事はこちら |
●越谷らるご 理事・監事
●越谷らるごのあゆみ
越谷らるごの設立
1988年12月に学習塾「遊学舎」有志が不登校の子どもたちへの学習支援活動を始めたことがきっかけで、不登校の子どもたちの声から、1990年6月「フリースペース・りんごの木」が生まれた。
当初、「りんごの木」は週2日、水曜と土曜日の午後、「遊学舎」の一部で活動を開始し、そこに集まる親が中心となり、親の会ができた。その後、学校外の子どもの居場所に興味を持つ人々も参加するようになり、子どもから学んだことを社会に向けて発信すべきだという考えで、1992年に「越谷らるご」を設立した。
「越谷らるご」は「りんごの木」をきっかけに生まれ、大人も子どもも「ともに生きていく」という視点を大切にして活動している。
NPO法人化へ
「越谷らるご」が活動を開始すると、登校拒否の問題だけでなくひきこもりや障がいなどいろいろな問題がよせられるようになった。「越谷らるご」は、子どもから学んだことを始め、様々に大人が学んだことを社会に伝えていく会として活動してきた。
「フリースペース・りんごの木」は週2日だけの活動だったが、活動が広がりその日数だけでは足りなくなってきた。また活動の広がりとともにボランティアスタッフの負担も大きくなっていった。このような子どもを取り巻く大人の側の問題をきっかけに、2001年「越谷らるご」が「りんごの木」を支える組織としてNPO法人化した。「りんごの木」はフリースペースからフリースクールとなり、幅広く支援者を集め、組織の基盤を強化し、継続していけるような体制をつくった。
さらなる活動の広がり
こうしたフリースクールの運営や相談、親の会などの活動を通して、家庭や社会に居場所のない10代後半の子どもと出会い、子どもを取り巻く環境の厳しさを感じてきた。そこで、子どもの命が尊重され確かに歩んでいくことができるように、子どもたちの生活の場として、2012年3月に自立援助ホーム「ゆらい」を開設した。
また、「埼玉県ひきこもり相談サポートセンター」を開所(2015年埼玉県から委託)することで、それまでは、他の活動の合間に受けていた不登校やひきこもりについての相談を常時受けられる体制を作り、より丁寧に子ども・若者の生きづらさに寄り添うべく、活動を広げている。
●年表
1990年 | 不登校の子ども・若者の居場所「フリースペースりんごの木」の活動始まる |
1992年 | 不登校などの教育問題を学び合う場「登校拒否を考える会-越谷らるご」設立 「越谷らるご通信」創刊・毎月発行 |
1993年 | ひきこもりからの脱出を願う若者の「青年部」設置(のちの「ほっとりんご」へ) |
1994年 | 「登校拒否をしている子どもの進級・卒業に関する要望書」を越谷市教育委員会、市内の各小・中学校長あてに提出(1997年度以降、毎年、4年間提出) |
1999年 | 「フリースクール設立を考える会」発足 |
2000年 | フリースクールのためのNPO法人設立準備会発足 「りんごの木」10周年記念会の開催 「特定非営利活動法人越谷らるご」の設立総会を開催 |
2001年 | 「特定非営利活動法人越谷らるご」が認証される 4月9日「フリースクールりんごの木」オープン |
2002年 | 雑誌「TIME」(アジア版・英文)に「りんごの木」が取り上げられる |
2004年 | 映画制作事業「ヤング・シネマ・プロジェクト」開始 |
2005年 | 子ども通信「Happy Go Lucky」創刊 越谷市・NPO・地域の協働事業「わくわく体験プロジェクト」開始 千間台東 白石ビル2Fへ移転 |
2006年 | 「りんごの木15周年記念誌」発行 文科省児童生徒課生徒指導室長が訪問 増田良枝理事長、精神保健福祉協会表彰 |
2008年 | 埼玉県NPOホームページコンテストで最優秀賞受賞 |
2010年 | 文部科学省の委託を受け「職場体験事業」開始(りんごの木) 「りんごの木20周年記念誌」発行 「アートプロジェクト」開始 |
2011年 | 通信制高校と連携開始(りんごの木) 「越谷らるご法人化10周年記念誌」発行 |
2012年 | 「自立援助ホームゆらい」オープン |
2013年 | 6月 埼玉県指定NPO法人格を取得(~2018.6) |
2014年 | 7月 認定NPO法人格を取得(~2019.7) |
2015年 | 10月 埼玉・教育ふれあい賞受賞 11月 埼玉県ひきこもり相談サポートセンター開所 |
2016年 | 2月 「りんごの木25周年記念誌」発行 |
2020年 | 12月 「りんごの木30周年記念誌」発行 |
2021年 | 6月 越谷らるご・増田良枝前理事長、埼玉県精神保健福祉事業功労者として表彰 「越谷らるご法人化20周年記念誌」発行 |